今までが家に来た回数9回。
その時押し倒した回数9回。
拒否られた回数9回。
9戦9敗の俺。
今まで付き合った女で俺を拒んだのはが初めてだった。
今日こそは・・・。
今日は監督の都合で部活が休みだった。
それをいいことに俺はを家に誘った。
狐白や虎黒が文句言ってたが、本人は「行くぅ〜♪」と乗り気だった。
が喜んで家に来るには訳がある。
俺の飼ってる猫、アメリカンショートヘアー。
はこいつにメロメロだ。
こいつのお陰でが家を出入りするようになったようなもんだ。
俺の迎えのリムジンに一緒に乗り込む。
「大型トラック運転するのと同じ気持ちなのかなぁ??」
俺の隣でなぜか運転手の気持ちを考える。
そんな抜けたところがかわいくて仕方ない。
家に入るとその猫は玄関まで迎えに来る。
犬みたいな奴。
「あ〜vvメロちゃんこんにちは♪」
「にゃぁ♪」
律儀に猫にまで頭を下げてから家に上がる。
メロと呼ばれた猫はの足に擦り寄る。
「〜〜〜っメロちゃんvvv」
そんな行動がツボに入ったのか猫を抱きしめる。
「馨ぅ〜メロちゃん部屋に連れてっても良い??」
「あぁ。(かわいぃ)」
俺が許可すると、は猫を抱きながら俺の部屋に向かった。
部屋ではと猫がじゃれあっている。
猫が2匹いるみたいだ。
別に静かで俺の読書の邪魔にならないからいいんだが、
彼氏を放って猫と楽しく遊んでいるのには腹が立つ。
メロと言う名前は母様が好きな音楽【メロディ】からとったんだが・・・
オスなんだよ!!!!
猫に嫉妬するつもりはねぇが、
何かムカつく。
「おぃ。」
「はぃ!!」
突然呼ばれたことに驚いたのか、急いでこっちを向く一人と一匹。
「そいつといつまで遊んでるつもりだ?」
「ん〜っ?ずっと♪♪」
その何ともない一言が俺に火を付けた。
「あ!メロちゃん!!」
「んにぁ〜・・・。」
俺はからメロを引き剥がし、隣の部屋に連れていった。
「メロちゃぁん。。。」
残念そうな。
甘やかしてしまいそうになるが、今はそんな余裕がない。
「馨ぅ・・・メロちゃんひとりじゃ可哀想だよ。。。」
「・・・俺は可哀想じゃないのかよ。」
「えっ・・・?」
「家まで彼女を連れてきたのに放っとかされてる俺は可哀想じゃねぇのかよ。」
「・・・えっ、と・・・」
「何度も何度もお前を求めてるのに、拒まれてる俺は可哀想じゃねぇのか。」
「・・・あの、ね。かおっん!」
が何か言おうとしたが、言い終わる前に口付けた。
深く。
の舌が逃げようとするが俺から逃げれるわけがない。
力が抜けてきたをそのままベットに押し倒す。
ふたり分の体重がかかったベットは深く沈み込んだ。
俺は器用にの制服のカーディガンのボタンをはずし、ネクタイをほどいた。
「ちょっ・・・馨!」
「・・・」
「やぁだ!今、生理ちゅ・・・」
「・・・先週もそう言ってたよな。」
「あっ・・・。」
「そんなに俺とヤんの嫌なのか?」
「ちっ、違う・・・」
「本当に俺のこと好きなのか?」
こんなに弱気な自分は初めてかも知れない。
今までは女から求めてきたが、
こんなに自分から欲しいと思ったのは初めてだ。
だからどうやって求めればいいか分からない。
今のの目には俺はどんな風に映っているのだろう。
「・・・嫌いな、訳ないじゃない。。。」
「今まで拒んできたのは、・・・私、初めてだから怖いし・・・」
「・・・け、経験豊富な、馨・・・を、満足させること・・・が、出来なかっ・・・たら嫌、だからぁ。」
俺の下で泣きじゃくりながら途切れ途切れに言葉を発していく。
また、その言葉にはの不安と俺への思いやりが含まれていた。
「。」
「私は・・・すっ、好き。馨、が・・・好きぃ。」
これほどまでにを愛しいと思ったことはないかもしれない。
「わかった。もう泣くな。」
「・・・う、ぅん。」
の素直な意見を聞けて力が抜けたのか、俺はベットに倒れ込み横にいるを抱きしめた。
は簡単に俺を受け入れ、俺の腕の中で一生懸命涙を止めようとしてる。
「・・・悪かった。」
「んっ?」
「お前の気持ち考えないで・・・勝手に突っ走って。」
マジだせぇよ。
一人で焦って。
の気持ちをなに一つ考えてなくて。
「・・・ううん。」
「こんなにも私を求めてくれてて嬉しいよ。」
こんな恥ずかしいことを言えるのはだけだと思う。
でも、そんな彼女だからこそ俺様が惹かれたのだろう。
「I love you.」
耳元で囁いてやったらは顔を真っ赤にして、
「Me too...」
と答えた。
「・・・俺様が満足すればいいんだろ。」
「えっ!」
俺はまたの上に覆い被さった。
「お前が不安にならねぇように優しくしてやるよ。」
「ちょ・・・まったぁ!」
キスしようとするとがまた拒んだ。
「んだよ。」
俺は少し苛立ちながらを問いつめた。
「この間のは嘘で・・・」
顔を赤くして、
「今はほんとに・・・生理中なんですぅ///////」
消えてしまいそうな小さな声で言った。
そんなことを告白することは女として恥ずかしいことだとは思うが、
俺は呆れて体の力が抜け再びベットに倒れ込んだ。
「ごめん・・・なさぁい。」
俺の横で犬のようにしゅんとする。
別に怒ってるわけじゃないが、には怒っているように感じたんだろう。
「じゃあ・・・。」
「じゃぁ??」
「俺が満足するまでキスさせろ。」
「えっん!!・・・」
の許可なしに口を塞いだ。
何度も角度を変えて。
ずっとずっと。
俺が求めるように、
も俺を求めてくれる。
俺たちが交わることは当分先のことだが、
今日はの本音が聞けたから良しとしよう。
FIN
はい!微妙な感じに終わりました・・・。
しめって難しいです・・・。
エロにしようかしまいかで悩んだ結果
中途半端に終わりました。あ〜ぁ。
モカはエロ書けないっぽいんですよ。
高2(終業式後)に『オナ○ー』を初めて知りました!(自慢すんな!)
ひとつ大人になりましたvv
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