・・・
沈黙が痛い・・・。
「姫さん!!!」
「・・・はぃい!」
沈黙を破るかのように春くんが突然・・・
私の手を取り走って部室を出た。
「「「「あ!!!!!!!」」」」
「くそっ。春!!」
「〜。。。」
後ろから追っかけてくる馨達。
「はっはっはぁ。俺の勝ちやなぁ☆」
余裕をかましながら走ってる春くん。
そりゃ学年一足速いですから。。。
「ちょ・・・春くん!!」
「姫さん。足動かさんと追い付かれてまうで☆」
「で・・・でも春くん速すぎ。。。」
「しゃーないなぁ♪」
そう言うと春くんは
私を肩に担いだ。
「きゃぁ!!」
「つかまってな落ちてまうで。」
「重いから下ろしてぇ!!」
「あんま動くとパンツ見えるで♪俺的には嬉しいんやけどvv」
「っ!!/////」
「「「「「「「(が拉致られた!!)」」」」」」」
* * * * *
私は担がれたまま中庭まで来た。
「あのぉ〜春くん?そろそろ下ろしてくれない??」
「だって姫さん抱き心地いいし・・・」
「いいし・・・?」
「こない美味しいシチュエーション滅多に無いから。」
よぉ〜く考えたら。
私は春くんにしがみついてる感じだし、
春くんの手は私のオシリのところにあるし。
「きゃぁ/////早く下ろして!」
「ちょ!まっ・・・そない暴れたら・・・」
バッターン!!
わかると思いますが・・・
倒れました。
でも、あんまり痛くない。
「・・・!!春くん大丈夫!?」
春くんは私の下敷になってくれた。
…というか、私が春くんの上に被さってる感じなのですか。。。
「・・・平気やよ。姫さんこそ怪我無いん?」
「私は全然平気。」
「なら良かった♪姫さんに万が一のことがあったらかなわんわ。」
へへっと笑う春くん。
やっぱりこの笑顔が好きだ。
起き上がり、二人で顔を見合わせて笑った。
「・・・姫さん。ここまで連れ出しといてなんやけど・・・」
「??なぁに?」
「姫さんの好きな人って誰なん?」
「えっ・・・!?」
「あぁ!すまん!でも好きな子の好きな人を知りたいんや。」
「好きな・・・子?」
うそ・・・
春くん今までそんなそぶり。。。
「あぁ〜これだから姫さんはニブチンなんやから。」
「俺が『姫さん』って呼ぶんは好きになった子、だけやで。」
「う・・・そ。」
「嘘ちゃうわ!そんなん嘘ついてもなんにもならんやん!!」
「んでもって、できるんならそれ欲しいんやけど///」
そう言って指差したのは、私の持ってる箱。
「あ・・・あのね。」
「何?」
「これは・・・もともと、春くんにあげるものなの。」
「・・・それって・・・」
「私!春くんが好き!!」
ちょっと・・・勢いに任せて告っちゃったけど・・・・。
何?この間・・・?
私は春くんの顔を見た。
!!!!
「やばい・・・。ほんま嬉しいんやけど///////」
そこには顔を真っ赤にして箱と睨めっこしてる春くんがいた。
「ほんまに貰ってええの?」
「・・・いらないなら受け取らなくても「んなわけないやん!!!」
ちょっとむきになって言う春くんにビックリした。
「・・・すまん。動揺してもーて。」
「ありがと♪」
春くんは箱を受け取ると同時に私の頬に軽くキスをした。
「///////」
「これはお返しな☆」
隣には美味しそうにチョコを食べている春くん。
その笑顔が可愛くって、思わず・・・
ちゅっ。
「な!!!姫さん//////」
春くんの頬にキスをした。
「・・・美味しそうに食べてくれてるお礼/////」
無理やりの理由をつけて。
「めっさおいしいよ!姫さんも喰う??」
「食べたい!!」
あ〜んって春くんが言うから
目を閉じて口をあけてたら・・・
ちゅっ。
っと唇にやわらかいものが軽く触れ離れた。
驚いて目を開けると目の前で春くんが満足そうに笑っていた。
「まったく・・・は無用心やねんから。」
「まぁ、そこがかわいいんやけどね。」
っといって私を抱きしめた。
FIN
春versionです。終わり方が微妙でゴメンナサイ・・・。
関西弁が微妙でゴメンナサイ・・・。
でも関西人に『姫さん』って言われたいです。(キモイ)
つーか、キスばっかりしてますね。
甘甘です・・・。
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