「「わぁ〜海だぁ♪♪」」













目の前には真っ青な海が広がる。



合宿所に向かうバスから飛び出す勢いでと雄が窓から顔を出した。



バス内に吹き込む海風が火照った体に心地良い。








「…小太郎。コイツ等見張ってろ。」






「あ。はい。」








本を読みながら見かねた馨が小太郎に命令する。






頼まれた小太郎は「危ないですよ。」と二人に声をかけ窓を閉めた。
















「合宿所が海の近くなんてえぇなぁ。」







MDを止め、窓の外を眺めながら春がしみじみ言う。








「後で泳ぎに行こっか。」






「ぅん♪行くいくぅ〜♪♪」






よだれを垂らしながら寝ている虎黒の隣に座っている狐白の提案に雄が賛同する。












「おめぇら遊びに行くんじゃねぇんだよ!」






「馨…行きたいっ!」




当然反対する馨に対し上目遣いでお願いする







































反対できるわけがない。




















「チッ…練習終わってからだからな。」






「は〜ぃ♪♪」






「やったぁ〜☆」








と雄の喜ぶ声にやっと虎黒が目を覚ました。
















「ん〜…なんで、こんなに騒がしいの?」(←軽く寝ボケ)






「よぅ。やっと目覚めたか。」








虎黒は後ろで雑誌を読んでいる徹に話しかける。

























そう。このバスはレギュラー専用合宿所へ向かっている。







メンバーはもちろん馨・狐白・虎黒・春・徹・雄・小太郎。






そしてマネージャーの


































「ねぇねぇ、なんで監督は来てないのぉ??」






「雄。監督は明日合流するんだよ。」






「昨日のミーティングで言ってましたよ。」








監督は私用で一日遅れるそうだ。






なので今日の分のメニューはが持っている。















。今日のメニューくらい軽くして〜」






「えへへぇ。どうかなぁ〜?」







寝ぼけ眼で甘えてくる虎黒を軽く交わす





















そんな他愛もない会話をしているとき、車内に到着を知らせるアナウンスが流れた。












































「すっご〜い♪♪」










バスを降りると同時に誰もが息を漏らした。







旅館は純和風な感じでとても趣があり、周りは木で囲まれているのにも関わらず目の前には真っ青な海が広がっている。












「各自荷物を運んだら着替えて集合だ。」






「「「「「「「はぃ!!」」」」」」」









だが彼等には余韻に浸る暇など無い。



海で遊びたいが為に急いで部屋へ向かい準備をする。


































この青空の下普段と何ら変わらない練習をしているこの場所で












































これから悲劇が起こるなんて誰一人想像できなかった。






















 

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