「やっぱ王子ってかっこいぃねぇ〜♪」 「シスコンだけどね。(笑)」 「でも、兄弟って言っても血の繋がりは無いわけでしょ。」 「本気でちゃんのこと好きらしいよ。」 「やっぱそうなの!?」 「ちゃんかわいいもんねぇ♪♪」 「でも小さい頃から好きなんでしょ。」 「ちゃん以外の女を知らないって感じじゃなぁい?」 「それは言えるかも。」 「兄弟じゃ結婚できないんだからもっと私達のことも見て欲しいよねぇ。」 昼休み。 親友のちゃんとお昼を食べ終わりまったりしているとき。 少し離れた所から聞こえた会話。 ちゃんは気にすることないって言ってくれたけど、やっぱり気になる。 なんだろ・・・ 胸が苦しい。 ***** 最近の俺に対する態度が冷たくなった気がする。 家ではいつもどうりだけど、学校では部活以外まったくと言っていいほど話さなくなった。 「。」 「シ・・・お兄ちゃん。」 「!!あのさぁ。今日の放課後…――」 「っごめん!私急いでるから。」 は困った顔をして俺のもとを去っていった。 から今まで一度も『お兄ちゃん』って呼ばれたことが無かったから驚いた。 「なぁ。虎黒?」 「ん?」 「最近おかしくない?」 「ん〜あんま変わりないと思うけど。なんか?」 「いや。何もないならいいんだ。」 虎黒は気付いてないらしい。 でも、人一倍の変化に気付く虎黒なのになぁ。 ・・・てことは、俺のことだけ避けてるって訳か。 ***** シロちゃんのことを明らかに避けてる自分・・・。 わかってはいるけど。 正直辛いよ。 お兄ちゃんのことが好きだなんて・・・ 血が繋がっていなくても、兄弟だから。 結ばれないって分かってる。 祝福されないって分かってる。 だから自分の気持ちを押し殺す。 シロちゃんは小さい頃から私のことを好きでいてくれてる。 兄弟愛ではない、愛情で。 でも、私はシロちゃんにもっといろいろな人を見てもらいたいの。 私だけじゃなくって他の女の子のことも。 ちゃんと周りから祝福される人と恋愛をしてもらいたいの。 私の大好きな人だから。 ***** の様子が変わってから5日が経った。 最近は家でもよそよそしい感じだ。 今日は虎黒がいない。 徹とストリートテニスをしに行った。 だから家にはと二人きり。 気まずい・・・。 「・・・。」 俺はこの重い空気を断ち切るかのようにに話し掛けた。 「・・・っあ!私、買い物行ってくるね。」 「じゃぁ、一緒に行くよ。」 「ぇっ・・・いい!一人で行く!!」 俺を避けたがる。 逃がさない。 「。話を聞いて。」 「ちょ・・・やぁだ!」 俺は逃げようとするの手を強引に掴んだ。 「放して・・・痛いょ。」 無意識に力がこもってしまっていた。 でも今は自分を制御することができない。 「???お兄ちゃ、っん・・・」 俺は強引にに口付けた。 「んっ、ふっ・・ん」 深く深く。 抵抗するが俺に勝てるはず無い。 体の力が抜けたと同時に壁に押さえ付ける。 ズルズルと壁に体を預けて座り込む。 「な・・・んで?こんなこ、っと・・・するの・・・」 苦しそうに息をしながら、涙目でが言った。 「が好きだから。」 「せっ・・・せっかく、諦められるっ、て思っ・・・たのにぃ・・・」 はとうとう俺の目の前で泣きじゃくり始めた。 久しぶりに見たの泣き顔。 さっきまでの冷たい感じはない。 いつもの。 「だ、大好きなのぉ・・・シロっ、ちゃんのこと・・・。」 恥ずかしがるわけでもなしにそんなことを言う。 そんな彼女が愛おしい。 「わかった。わかったから。」 俺は優しくを抱きしめた。 俺の服を強く握るの細い腕。 少し赤くなってる。 俺が押さえ付けてた痕。 「なんで俺のこと避けてたの?」 「き・・・聞いちゃ、ったの。」 「何を?」 「女の子が・・・シロちゃんの事、話してたの。」 下をうつ向きながら少しづつ話していく。 せっかく泣きやんだのにも関わらず、瞳にはまた涙が溜っている。 「いくらシロちゃんのこと好きでも・・・許されないからぁ。 だからっ・・・私は、シロちゃんに他の女の子っも見て・・・欲しかっ・・・たの。」 「で、でも・・・シロちゃんが、他の子を・・・好き、になると思うっ、と・・・」 「。もうわかったから。」 俺は泣き崩れるを抱きしめ、優しく頭を撫でた。 久しぶりに触ったの髪は柔らかく、顔の横をサラサラ流れていく。 「顔に髪がくっついちゃってるよ。」 涙で顔についた髪を払いのけながら、俺は下を向いてるの顎を上げた。 「やっ・・・!」 「、こっち見て。」 「・・・きっと酷い顔してる。」 「大丈夫だから。俺の顔を見て。」 無理矢理顔を持ち上げ、目線を合わせる。 俺の目はの瞳を捕らえて離さない。 「俺は以外の女を見るつもりないから。」 「俺のことをどんなに避けようが絶対を放さない。」 ***** こんなに真剣なシロちゃん初めて見たかもしれない。 怖いのに・・・目が離せられない。 鋭い中にも優しさを持つ瞳。 優しい言葉を言ってくれる心地よい声。 優しく抱きしめてくれる腕。 優しく撫でてくれる大きな手。 その全てが大好きだから。 「こっ、狐白・・・大好っき。大、好・・・きぃ。」 「・・・やっと名前で呼んでくれた。」 そう言うと軽く微笑んでくれた。 「・・・あのねっ。」 「何?」 「・・・キスして。」 「喜んで。」 他から何て言われようが関係無い。 自分の気持ちを押し殺すなんて止めた。 私はシロちゃんが好き。 その気持ちは変わることは無いだろう。 貴方が私を好きでいる限り。 ずっとずっと。 だからいつまでも。 この優しいキスを。 私だけに贈って。 FIN はい・・・。何が書きたいのか良くわからない夢。 シロちゃんは冷静な男だと信じてます。 シロちゃんって同じような話になりすぎてしまいます・・・。 すみません・・・。 この後、仲良く二人で買い物に行きましたとさ。 めでたしめでたし。 |
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