「コ〜タ〜vv」 今日の部活は早めに終わり帰りの支度をしていると、 後ろからさんが抱きついてきた。 「ちょ!!さん・・・(嬉しいけど)」 明らかに動揺した声をあげると、さんは渋々俺の背中から離れた。 「どうしたんですか??」 不機嫌なさんにそう声を掛けると、今度は嬉しそうな顔を俺に向けてくれる。 「えへへぇ。あのね。明日は何の日だか分かる?」 「えっ!明日ですか・・・今日は4月1日だから・・・ん〜わかりません。。。」 「なんと明日は部活お休みなのです♪」 「えぇ!そうなんですか!?(何で突然。)」 「新学期も近いということなので、明日の休みはみんなでお疲れ様会をやろうと思うのです☆」 嬉しそうに話すさん。 目が輝いてる姿が可愛らしい♪ 「んでもって、今から明日の買い出しに一緒に行きませんか?」 満面の笑みで俺に話しかけるさん。 もう!かわいすぎです!!(お馬鹿) 「もちろん!ご一緒します!!」 「やったぁ♪あ、今着替えるからちょっと待っててね。」 そう言うとさんは俺の目の前で着替え始めた。 「ちょっ!さん!!」 「だってしょうがないじゃなぁい。」 そりゃ、レギュラーとマネージャーの部室は一緒ですけど・・・。 「しかも、今更恥ずかしがらなくても・・・。」 俺とさんは恋人同士で、いくとこまでいった仲です。 ・・・だけど、 「そ////それとこれとは・・・」 先輩達いなくてよかった。 こんな会話聞かれたら俺の命が危ない。。。 「俺!部室の外で待ってます!」 「ブ〜。」 頬を膨らましてすねるさん。 「ブ〜じゃありません。」 「だってぇ。」 「・・・なんですか?」 「コタと一緒にいられるのって滅多にないじゃなぃ。。。」 叱られた子犬みたいにしょぼんとしてしまったさん。 「もっとコタと一緒にいたいょぅ。」 そんなこと言われたら・・・ 「////わかりました!後ろ向いてますから早く着替えてください!!」 「ほんと♪コタだぁいすき♪」 俺の背中に抱きつくさん。 「ちょ・・・早く服をきてください!!」 「はぁい♪♪」 いつもはのんびり着替えてるからか、急ぐと余計にもたつくさん。 「う〜、コタぁ・・・。」 まだ着替えてるだろうに、後ろから声を掛けられチラッと後ろを振り返った。 すると俺の真後ろでさんがシャツのボタンに髪が絡まったらしく、悪戦苦闘していた。 俺はがんばっている細い手をどけて絡まってるのをほどいてあげた。 さんは自由になったのが嬉しいのか、満面の笑みで 『ありがと♪』 と言った。 その後、俺とさんは学校近くのショッピングモールへ行った。 中にはたくさんお店があり、 いろいろな物を見つけては楽しそうに笑うさんがいた。 それにつられて俺まで顔の筋肉が緩んでしまう。 「コタぁ。明日何食べたい??」 「俺ですか?・・・スパゲッティとかどうでしょう。」 「そだね♪簡単だし、たくさん作れるからいいかも☆」 「雄先輩にお菓子も必要ですね。」 「いっぱい買わなきゃね♪」 そんなことを話しながら買い物をしていく。 何か買い物してるさんって素敵だ。 いつもの可愛さとは別に大人のオーラを感じる。 会計は馨先輩が渡したであろうクレジットカード(ゴールド)だった。。。 意外とのんびり店を見ていたせいか、 外はすっかり日が暮れていた。 こんな暗い道をさん一人歩かせることなどできず、 さんはいい。っと言ったが俺は家まで送った。 「ほんとに今日はありがとぅ♪」 重い荷物を玄関に置くと先輩たちがリビングから出てきた。 「よぉ。小太郎。」 「先輩。こんばんわ。」 「を送ってくれてありがとな。」 「いえ。当然のことをしたまでです。」 先輩たちは上がっていけと言ってくれたが、 もう時間が遅いと言って断り、 玄関で軽く話して宅を後にした。 「ところで明日は何時からですか??」 「う〜ん・・・。12時くらいに始めようかなvv」 「12時ですか。わかりました!」 「んじゃ、また明日ね♪」 「はい!ではおやすみなさい。」 12時に来いと言われたが、 さんは準備のため早めに部室にいるだろう。 俺はさんの手伝いをするため11時に学校に着いた。 「あれ?静かだなぁ・・・。まださんも来てないのかなぁ?」 そんなことを思いながら俺は部室のドアを開けた。 パンパンパン!!! 「「「「「「「小太郎!誕生日おめでとう!!」」」」」」」 目の前にはクラッカーをぶちまける先輩方。 俺はビックリしすぎて声をあげることも出来なかった。 「お前、自分の誕生日忘れてただろ。。。」 「ほんまやわ。」 「ねぇねぇ〜びっくりしたぁ??」 誕生日? 俺の?? 「・・・あ〜!!!!」 「「「「「「「!!!!!!!!!」」」」」」」 「今日って俺の誕生日ですか??」 「・・・小太郎。」 「おせーよ・・・。」 だから、昨日さんは俺の好きな物や欲しいものを聞いてきたんですね!!(←鈍い) 「でも・・・なんで皆さんこの時間に・・・」 「コタってば準備手伝うって言いかねないから遅い時間を教えたの♪」 「よっし!始めようぜ!!」 「虎黒〜!俺も盛り上げるょ〜☆」 「小太郎!俺様からのプレゼント受け取りな。」 五十嵐部長がそう言い指をパチンっと鳴らすと ドコからともなく何かが飛んできた。 ベチョッ 辛うじて避け、鈍い音を立てて後の壁にぶつかった物を見た。 「・・・ケーキ??」 「俺様からのプレゼントだ。嬉しいだろ。」 自信満々にいう五十嵐部長・・・。 「嬉しい通り越して勿体無いですよ!!」 「俺も食べたいけど、あとでの手作りがあるから我慢するぅ。。。」 「さんの手作りですか!?」 「姫さんのケーキ喰いとぅかったらこれを全部受けとらなあかんなぁ。」 「悪いな。小太郎。」 「俺、パイ(ケーキ)投げやってみたかったんだよな。」 「掃除大変だけどね。」 「せ・・・先輩方!!!!」 目の前には両手にケーキを持った先輩たち。 俺への闘志剥き出しだ・・・。 「・・・分かりました。」 俺は覚悟を決め、鞄を下ろし袖を捲し上げた。 「さんのケーキを食べるために頑張ります!」 「よー言うたで!」 「あぁ。ついでにケーキは全部で50個準備してあるからな。」 「(多っ!!!)」 まぁ、さんのケーキを食べれるなら・・・。 男!矢吹 小太郎!!頑張ります。 「はっじめっるよ〜♪♪」 楽しそうに離れた所からさんが言った。 「「「「「「「(さん)は隠れて(下さい)!!!!」」」」」」」 「はぁい☆」 さんは机の下に移動し、ピョコっと顔を出し、 「んじゃ始めまぁす!!」 っと言ってピーと笛を吹いた。 その途端、俺の四方八方からショートケーキやらチョコレートケーキやら、 色々なケーキが飛んできた。 「負けませんよ。」 そう一言いうと 俺はケーキに立ち向かった。 俺はとりあえずその辺にあったラケットを手に取り、 ケーキを打ち返した。 「あぁ!俺のラケットやん!!」 「すみません!!!」(←必死) しかも、打ち返したケーキは雄先輩にジャストミート。(←ひどい) 最後には部室はグチョグチョ。 俺らもグチョグチョ。 さすが、五十嵐部長は手を汚すことなく終わった。(すごい!) 「・・・っはぁ、はぁ。」 「もう、・・・終わりですか・・・?」 「何気に強気じゃねーか。」 「「「「「「(息すら切れてない!!!)」」」」」」 「俺・・・もう疲れたよぅ。。。」 「俺も・・・。」 「・・・ラケットがぁ。。。」 「はぁい!終了!!」 机の下からモゾモゾとさんが出てきた。 久しぶりに見たさんの顔。 「皆でシャワー浴びに行ってください。」 俺たちの有無を聞かず、タオルを持って促した。 先輩たちが先にシャワールームに行き、2人っきりになった俺とさん。 「じゃぁ、俺も行って来ます。」 「あ!待ってコタ!!」 さんの声に足を止め、振り返ると・・・ 頬にキスされた。 キスと言うより、舐められたのほうが正しいかも知れない。 「・・・クリームついてたよ。」 っとさんは顔を赤くして言った。 そんな彼女の姿が可愛らしくて思わず・・・ 「・・・んっ。」 キスをした。 抱きしめるとさんにもクリームが付いてしまうので 手も触れず、 唇が軽く触れるだけのキス。 唇が離れてすぐにさんが言った言葉。 「生まれてきてくれてありがとぅ。」 「どういたしまして。」 大好きな人からの、 一番言って欲しかった言葉。 こんなハチャメチャな誕生日は最初で最後だろう。 でも、 一生涯、一番思い出深い誕生日かもしれない。 FIN やっと出来ました・・・。 小太郎BD夢。 最初はこんな予定じゃなかったのに・・・。 でも、意外と書いてて楽しかったです♪ 無意味に長くてゴメンナサイ・・・。 |
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