『自分、ほんまに姫さんと付き合っとるん?』








そんな春の一言から始まった。

















優先順位




















「・・・たぶんな。」






放課後の部室。





何故だか俺は皆に質問攻めに合っている。






「たぶんってなんなのぉ〜!」






「そだそだ!俺のをはぶらかして・・・」






「はぶらかしてねーよ。。。」







今日は俺の彼女・・・は部活を休んだ。


何故かは知らねぇ。


でも朝廊下であったときは元気そうだったんだが。









「んで、本題だ。」








馨が真剣な顔で俺を見る。





























とはどこまでいった?」






「・・・どこまでって。」






「チューはしたんでしょぉ〜!」






「・・・。」






「ま、まさか徹・・・」



「「「「「「キスもしてないんだ。。。」」」」」」









「・・・悪ぃかよ。」















そう。






こいつらが言うように、俺はまだとキスすらしたことがない。


そんな雰囲気には何度かなったことはあるが、結局手を出さずに終わった。









「あんなぁ、自分男やろ。。。」






「徹なりにを大事にしてくれてるんだよ。」






「そうですよ。徹さんはさんのことを一番に想ってるんです。」




















俺だって出来ることならしたい。






でも俺だけの思いであって、がどう思っているかは分からない。


下手にやらかして、を傷付けるなんて嫌だ。





















「でもさぁ、もたもたしてっと誰かに取られっぞ。」






「・・・」






「そだょ!ってモテモテなんだからぁ!!」






「進展してねぇって知ったら、野郎は黙ってねぇぜ。」




・・・取られる?
























は物じゃねぇ。



取る、取られるっていう問題じゃないのは分かってる。















・・・でも今は、虎黒が言ったその言葉が胸に引っ掛かる。






























土曜日。







監督の私情により部活が無くなった。






唯一の休日。












まだ夏じゃねぇってのに、暑くて仕方ねぇ。






ストリートテニスでもしに行こうかと思ったが、





この暑さの中出掛ける気も失せた。











さっきから庭の大五郎(雑種)がうるさい。


庭の様子を見に重い体を引きずった。








「大!何吠えてんだ!?」










「きゃっ!!」































俺は自分の目を疑った。





俺ん家の目の前にはいるはずもない人が立っているんだから。




















「・・・、何やってんだ?」

















「・・・遊びに来ちゃいました。」













は顔を真っ赤にして答えた。






とりあえず俺はを家の中に招待した。








「散らかってるけどその辺に座って。」






「あ、はぃ。」







はさっき俺が寝転んでいたソファーの端にちょこんと座った。






俺がお茶を出すと軽く会釈してコップを受け取る。






俺はとの間を少し開け隣に座った。





















「「・・・。」」


















何となく空くこの間。







こういうとき何を話せばいいのか分からない。













「・・・今日、暑いな。」






「そ、そだね。」

















「「・・・。」」

















会話終了。




「庭のわんこカワイィね。」






「あ?大五郎か?」






「大五郎って言うんだ。」






「あぁ。」
















「「・・・。」」
















あまりにも会話が続かない。






俺はあまり触れたくない本題に入ることにした。

















「・・・。」






「・・・はぃ?」






















「なんでウチに来たんだ?」





















するとは悲しい顔をしてうつ向いた。






俺はただ、そんなを見ていることしか出来ない。














しばらくして、が重い口を開いた。



































「・・・徹くん。」






「ん?」



























「私のこと好きですか?」








































その時のの顔が真剣で、冗談で言ってるんじゃないって事はすぐわかった。














「あぁ。」







「ただそれを聞きに来たの♪」











そう頬を赤らめてにっこり笑うが愛おしくて、心底誰にも渡したくないと思った。





















「昨日、友達に言われたの。『本当に付き合ってるの?』って。」








                              『自分、ほんまに姫さんと付き合っとるん?』















「『付き合って3ヶ月にもなるのにキスもしてないなんて、徹くん誰かに取られちゃうよ。』って・・・。」







                              『もたもたしてっと誰かに取られっぞ。』













の言葉と、昨日言われた言葉が重なる。














「だから不安になって・・・。」

























その時、俺はやっと気付いた。













俺が今までを傷付けないようにしてきたことは、

























逆にを傷付けていたんだって。




























「それで、もしよかったら・・・」








「キスしていいか?」














の言おうとしてただろう続きを俺が言った。






俺が今まで言いたかった本音。






は少し驚いた顔をしたが、すぐ顔を赤くし小さく頷いた。





























「んっ。」












の唇に自分の唇を軽く重ねる。






の唇は想像してた以上に柔らかく、ツヤツヤしていた。











唇を離すとはまた下を向いた。













「嫌・・・だったか?」






「そんなことないっ!・・・ただ、」






「ただ?」






























「ただね。・・・初めての相手も徹くんがいいなって思ったの///」














が頬を赤らめて言ったその言葉によって・・・

























俺の理性はプツリと音をたてて切れた。































「ごめん。嫌なら嫌って正直に言ってくれ。今ならまだ間に合うから。」













俺はゆっくりをソファーに押し倒す。






二人分の重さのかかったそれは深く沈み込んだ。


































「ヤりたい。って言ったら?」














真剣な眼差しでを見つめる。






俺の目はの大きな瞳を捕えて放さない。















「・・・私も徹くんと一つになりたい。」










小さい声だったけど微かに聞こえた。










「辛かったら無理しねぇで言えよ。」






「・・・やっぱ優しいね。」






「最中は優しくできるか自信ねぇけどな。」






「大丈夫。徹くんだから。」











そして俺はの口を塞いだ。
















さっきの軽いキスからは想像もできない濃いのを贈る。






舌と舌がやらしく絡み合う。











が苦しいだろうと一度口を離した。






銀色の細い一本の線が名残惜しそうに俺とを繋ぐ。











肩で息するの首元に軽く音をたてキスをする。






そのたびの小さな体はピクッと震える。







「首弱ぇな。」






「な、んかゾクッてするんだもん。」









俺はの服に手をかける。







薄い生地のキャミソールを脱がすと白い肌と可愛らしい柄の下着が外気に晒される。











「肌白いな。」






「や、恥ずかしい・・・徹くんも脱いでくれる?」






「いいぜ。」











俺はの目の前でTシャツを脱ぎ、わざとの頭の上の方投げ捨てた。










「どうした?」






「・・・かっこいぃなって思って////」






「・・・だってすげぇ可愛いぜ///」











仕切り直しでにキスをする。






さっきより抵抗無く俺を受けとめてくれる










俺はついにの下着に手をかけた。



の胸はとても白く、俺が触れただけで傷付いてしまう気がした。







骨董品でも扱うかのように優しく触れる。







の体は俺の手より冷たくて心地良い。






胸は思ってたより遥かに柔らかく、男の体と全然違うことを 実感させられた。












胸元にキスをする。






白い肌に咲いた赤い花は俺のものだという証。






胸の先端の二つの突起は俺を感じている証。











舌をはいずらせその突起を口に含む。






その時は「んっ。」と軽く声を漏らしたのを俺は聞き逃さなかった。






「声出していいぜ。誰もいねぇから。」






「な・・・んか、自分の声じゃ、ないみたいだから嫌っ。」







頬を赤らめて口に手を当ててるが可愛らしい。






俺はその手をほどき軽く押さえ付ける。











「俺の為に鳴いてくれ。」











耳元でそう囁く。






はくすぐったいのか恥ずかしいのか、より一層顔を赤らめた。






でも最後には小さな声で「いぃょ。」っと言ってくれるのを俺は知ってる。












の下半身へと手を伸ばす。






足の間から手を滑らせ下着を脱がす。





感度のいいそれは濡れてヒクヒクしていた。











1本指を入れる。






驚きと共に声をあげる






しかしその声も本数を増やすごとに甘い声に変化していく。







俺の指に絶えるの姿。






可愛くて色っぽい。






色っぽいというかイヤラシイ。










自分でそうしたと思うと余計恥ずかしくなってくる。











正直俺自身も辛くなってきた。











「っごめん。・・・そろそろいいか?」






「・・・んっ。」










俺は重たいジーパンとパンツを一緒に脱ぎ捨てた。






解放され大きくなった自分自身をの入り口に添える。






俺の背中に回したの手に力が入る。






の唇を奪い、徐々に腰を進める。






俺がゆっくりと一つになっていく。





その感覚は変なものだ。






大きくなった自身はとてもエグイ。



それを受け止めるが裂けてしまうのではないかと思ってしまう。




でもは辛そうな顔をしながらも俺を咥えて離さない。





背中に食い込む爪が少し痛い。




きっとはこれの何倍も痛い想いをしているのだろう。









が不安にならないように俺からもを抱きしめる。








痛みを和らげようと深呼吸をするに感謝しながら最後に勢いよくの中に入れきった。



















「ひゃぁぁぁぁっ!!」





「っ!悪りぃ!!」





「んっ・・・だいじょ、ぶ。」








荒い息をし、俺に答える




目にいっぱい涙を溜め無理にニッコリ笑う。





俺はの涙を舐め取る。




・・・犬みたいだ。








「くっすぐったい、よぅ。」








俺らは繋がったままいちゃつく。




変な感じだけど、と2人でいることなんて無いから。











正直嬉しい。












「・・・徹くん?」





「んっ?」




















「私のこと好きですか?」

















「あぁ、大好きだ。」













俺はに。











だけにキスを贈る。















                      『自分、ほんまに姫さんと付き合っとるん?』







そんな言葉で必死になるのはだけでいい。





こんなに交わりたいと想うのもだけでいい。





こんなにキスしたいと想う相手もだけがいい。










こんな俺のために心を開いて体を差し出してくれる





辛いだろうけど一切口にしないで俺を受け止めてくれる












その全てが愛しい。






大好きなんだ。







































「・・・徹くん?」





「っん//////」





「耳真っ赤。」





「・・・すっげぇ恥ずぃ。」









行為の後。





腰が痛くてうまく歩けないを抱き上げシャワーを浴びる。





の体に残った跡は自分が付けたと思うと恥ずかしい。




・・・でも一生消えなくてもいいと思ってしまう。





汗と涙がシャワーで流されていく。








ついでに自分の頭から水を被る。




頭冷やさなきゃまた何を考えるかわかったもんじゃねぇ。




冷たい水は俺の火照った体に心地良い。








顔を上げたらもろにと目が合った。






「どうかしたか・・・?」





「・・・あっ!うぅん/////」






は顔を真っ赤にし俺から目を逸らせた。





そんなが可愛くて後から抱きしめる。








触れ合う肌。




直に感じる熱。








「・・・徹くん?」





「ん?」









「キスしてください。」





「あぁ。」



























君が俺の名前を呼ぶ。





俺がそれに「ん?」っと返事をする。





そしたら君は何か言う。








俺はそれに答えられるように努力しよう。





大好きな君の喜ぶ顔が見たいから。










                      『もたもたしてっと誰かに取られっぞ。』






誰かに取られたら取り返せばいいんだろ?










その前にぜってぇ傍から離さねぇけど。



























俺の全ては
































君優先。








































FIN

初めてタイトルを入れた作品。

でも、優先順位って・・・あんま関係なくなってる。。。



しかも行為の最後省きました。(をぃ)

徹くんはちゃん優先なんです。

ちゃんも徹くん優先なんですよ。きっと。


ほんとショボイ作品でゴメンさい(>_<)










































 

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