飴は好き。 雨は嫌い。 だって雨の日は中庭でお昼寝ができないし、部活もない。 イコール に会えない。 そんな日は何をしても憂鬱。 お菓子を食べても楽しくなぁい。。。 「朝は晴れてたのになぁ。」 学校帰り。 靴を履き替えて昇降口の入り口で呟いた。 雨が降ってきたから今日は部活がお休み。 朝はテカテカに晴れてたから、折りたたみ傘すら持ってない。 しばらく待ってみたけど、雨は止むどころか強くなってる。 「あ〜ぁ。」 ポケットからアメを取りだして口にいれる。 甘さは広がるけど、おいしいとは思わない。 「にも会えなかったしぃ・・・今日はついてないなぁ。」 そう独り言で呟いた後・・・ 「雄・・・くん?」 オレの後ろから声がした。 聞き覚えのある声。 可愛くて心地のいぃ声。 間違えるはず無い。 「♪」 元気良く振り向くと、はやっぱ雄くんだぁっとにっこり笑ってくれた。 「こんなとこで何やってるの?」 靴を履き替えたはオレの隣に来て空を見上げた。 「ん〜?雨止まないかなぁって思ってぇ。」 「朝は晴れてたのにねぇ。」 「は?何やってるの??」 「洗濯物干しっぱなしだから早く帰ろうと思って。」 は忙しい。 お父さんとお母さんがいない分、 がシロとクロのお母さん代わり。 偉いなぁ・・・。 「・・・でも、雨止まないねぇ。」 「もういっそのこと、走って帰っちゃおうか♪」 そう言うとはドシャ降りの雨の中に向かって走っていった。 「ちょっ・・・!!」 「雄くん。早くしないと先帰っちゃうよ♪」 雨の中楽しそうなを見て、 オレも雨の中に飛び出した。 しばらくしたらすごいグチョグチョになった。 服が張り付いて気持ち悪い。 「なかなか家って遠いものなんだねぇ。」 もう走るのをやめたオレとは歩きながら話した。 「。すっごい濡れちゃってるよぅ。。。」 「大丈夫♪私、雨好きだから☆」 いつもツヤツヤの髪が雨に濡れてキラキラしている。 水も滴るいい女ってこういうことなのかなぁって思った。 「晴れも曇りも雪も好きだけど。雨も好き♪」 「・・・オレも好き。」 「が好き。」 今のオレはグショグショで、髪もしなってて、カッコ悪いと思ぅ。 でも、今言わなきゃって思ったんだぁ。 「私、雨も好き・・・」 するとはオレの両手を取った。 冷え切った手。 ジンワリお互いの熱で温かくなる。 するとは満面の笑みで、 「でも、雄くんが一番好き♪」 って言った。 オレはの顔に張り付いた髪を払いのけて キスをした。 雨の匂いしかしなかったオレの体はで満たされる。 「んっ・・・」 唇を離すとから甘い声が漏れる。 「・・・雄くん、楽しそうだねぇ♪」 「オレも雨が好きになった♪」 今日は雨。 今日は好きな人と両思いになった日。 飴は好き。 雨も・・・たまにはいいかもしれない。 今日は手を繋いで帰ろう。 大好きな君と一緒に。 ぴっちぴっちちゃっぷちゃっぷ。 ランランラン♪ FIN 短い雄くん夢。 ゴメンナサイ。ほんと短くて・・・。 最近雨ばっかですね。。。 モカは湿度が苦手なので・・・雨は苦手です。 でも、たまにはいいですね♪♪ |
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