今日は文化祭。 たこ焼きや焼きそば。 射的やヨーヨー釣り。 私の好きなものばっかりで嬉しくなる♪ FESTIVALとJINXと。 「〜。も早く準備しなきゃだょぅ♪」 それで、私たちテニス部は何を出店したかというと・・・ 『ホストクラブ☆AKIRA』(←顧問の名前) 毎年恒例らしく、レギュラーを中心として皆抵抗無くやってます。 ホストクラブと言ってもお酒は無しですよ!(←当然です) 皆はホストだから格好良くするのは当然だと思う。 でもなぜか私も、 「。これ着ろ。」 っと馨に渡されたこのドレス。 私は受付しかやらないはずなのになぁ。。。 ドレスはかわいぃとは思うけど、明らかにキャバ嬢みたいになる事が目に見えてる。 「・・・無理!こんなの着れないよ!!」 「姫さんならめっちゃ似合うて♪」 「でも私、受付嬢だし!」 「受付もそれらしい格好しなくちゃなんねぇんだよ。」 「だからって・・・」 「そんなに言うんなら、オレが着替させてあげよっかぁ♪♪」 「っ/////いぃ!だったら自分で着替えますぅ!!」 雄くんのセクハラに負け、私はドレスと共に更衣室へ向かった。 手に持っているドレスはピンク色したキャミソール風のヒラヒラしたやつ。 こんな服は滅多に着ないからドキドキする。 ・・・恐ろしいくらいにサイズがぴったりで、肩が少しスースーする。 ドレスと一緒にあったピンクのミュールに履き替える。 馨が私のことを思ってか、ヒールはそんなに高くなく以外と歩きやすい。 「似合う・・・かなぁ?」 更衣室には鏡がなく、自分の姿を確認出来ない。 しかたなく確認しないまま教室に戻る。 廊下を歩いてると皆が私に注目する。 ・・・やっぱ似合ってないのかなぁ。 すっかりホストクラブっぽくなった教室のドアをゆっくり開ける。 「あ!帰ってきたぁ♪♪」 一番に気付いた雄くんが勢い良くドアを開けた。 教室の中にはホストがたくさんいた。 馨が持ってきた背広を着て、ピシッとした皆の姿・・・ 「。俺に見とれてんの♪」 「・・・うん。クロちゃんも皆かっこいぃ/////」 「!(素直だ///)」 正直にかっこいいと思った。 すると馨が近付いてきた。 「・・・似合うじゃねぇか。」 「ビックリするくらいサイズが合ってるからね。」 「かわいぃ〜vv」 「ほんとに可愛らしいです////」 「ありがとぅ♪雄くんもコタもすっごくかっこいぃよ♪♪」 格好はいつもと違うけど、いつもと変わらない笑顔を私に向けてくれる皆。 「このままもベッピンなんやけど、・・・髪型もちょっといじらへん?」 「で、でも。私そんな器用なこと。。。」 「。この部活で一番器用って言ったら?」 「・・・徹、くん?」 「せいか〜い♪」 「なっ/////俺がやんのかよ!」 「(自分、いつもと違うベッピンな姫さん見とう無いんか?)」(←耳打ち) 「・・・髪、やるぞ。」 「は、はい!!」 そう言うと、徹くんはほんとに器用にカール用ヘアアイロン(これも馨が持ってきたみたい)で髪を巻き付けていく。 あっという間に縦ロールが完成した。 「できたぜ。」 「「「「「「(ヤバイかわいぃ/////)」」」」」」 「・・・どう徹くん?変じゃない??」 「あぁ。似合ってる。(めちゃくちゃかわいい/////)」 「・・・ありがと♪」 その時、校内放送が流れた。 ピンポンパンポ〜ン♪ 『只今より文化祭出店を開始してください。』 「オーナー()!皆に一言。」 「よぅし☆皆さん笑顔を絶やさず頑張りましょう♪」 「「「「「「「シャー!!」」」」」」」 文化祭が始まると同時にホストクラブは超満員・・・。 10代〜50代の幅広い年齢層にまで愛されてます。 最後に書いてもらうアンケートには、 「毎年楽しみにしてます♪」とか、 「ブラザーズを独り占め出来てサイコー♪♪」とか、 「馨様に触れる貴重な機会をありがとうございます♪♪♪」(←馨ファンより)とか。 大変貴重な意見を頂きました。 たまに私にも指名があったりして、皆が護衛で付いてきたり・・・。 しかも驚くことに・・・ 「先輩!もうジュースありません!!」 「えぇ!だってまだ午前中だよ。」 「いいんだよ。」 後ろから接客中のはずだった馨が言った。 「どういう意味?」 「俺達は飲み物が終わり次第終了なんだよ。」 「今年は2時間ちょいか。早かったな☆」 次々に接客を終えて帰ってくる。 「去年は何時間くらいだったんですか?」 「たしか、4時間くらいやったかなぁ。」 「今までで最短じゃないかな。」 「まぢ!オレたちすげぇ〜♪」 「ま。当然だな。」 「最後の客帰したぜ。」 裏方に仕事を終えた徹くんが帰ってきた。 どうやら本当に終りみたい。 「よし。一年。店じまいだ。」 「はい!!」 馨が指示を出すと、下級生は急いで店を閉める。 軽く片付けをしたら「お疲れ様でした。」と声をかけ、一人づつ教室を後にする。 「皆どこ行くの??」 「ん?これからが自由時間だよ。皆好きな所に行くんじゃない。」 「あぁ。そっかぁ。」 今まで全員休まず働いてたから。 今日が文化祭だって忘れかけてたや。 「。監督に終わったと伝えに行ってくれ。それからは自由時間だ。」 「はぁい♪行ってきまぁすvv」 私は職員室に向かった。 「か〜ん〜と〜く♪」 「おぉ。か。どうした?」 「無事完売しました☆」 「流石だなぁ。今度皆に何か奢ってやろう。」 「やったぁ♪♪忘れないでくださいね。」 「わかった。・・・ところで。」 「はい?なんですか??」 「ウチの学校の文化祭にジンクスあるの知ってるか?」 「ジンクス・・・ですか?」 「あぁ。俺も昨日知ったんだが、文化祭の後夜祭で打ち上げ花火をやるだろ。その時間帯に・・・。」 「・・・何ですか?」 先生は黙ってしまった。 言うべきか、言わないべきかって感じで口がモグモグしてる。 「年頃の子は何やるかわからないからなぁ・・・虎黒とか。」 「監督??」 「・・・やっぱ聞かなかったことにしてくれ。」 「え!」 「報告ご苦労。行っていいぞ。」 「あっ。はい・・・。」 『文化祭の後夜祭で打ち上げ花火をやるだろ。その時間帯に・・・』 「・・・何なんだろ?」 さっきまでの監督の言葉が頭をグルグル駆け巡る。 シロちゃんとかが知ってるかもしれないから後で聞いてみよう! そんなことを思いながら廊下をのんびり歩く。 すると人が多く賑やかな所に出た。 そういえば、もう自由時間なんだよね♪ 何しようかな? ・とりあえず部室に行って着替える。 ・教室(ホストクラブ)に戻り後片付けをする。 ・せっかくだから他のお店を見に行く。 ・風にあたりに屋上に行く。 |
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